#014 - Missile Command2008-07-06

戦慄のグラフィック

Missile Command
「Missile Command」(Atari:1980) は、冷戦時代を反映したゲームです。 私はこのゲームを2,3回しかプレイしたことがなく、「難しいゲーム」という印象でした。 この時代になって改めてゲームを見てみると、絶望に満ちたグラフィックの異様な迫力に、鳥肌が立ちました。

HOW TO PLAY

Missile Command - 画面説明
トラックボールと3ボタンで遊びます。 上空から敵のICBM(大陸間弾道弾)が落ちてきます。 プレイヤーは画面下にある6つの都市を守るために、迎撃ミサイルでICBMを迎撃しなくてはいけません。 トラックボールで照準を操作します。 プレイヤーのミサイル基地は3箇所あり、それぞれが3つのボタンに対応しています。 ボタンを押すと、照準がいる位置にマーカーがつき、そこに向かって迎撃ミサイルが飛んでいきます。 そしてマーカーの位置に着くと迎撃ミサイルは花火のように爆発します。 この爆発円に敵ICBMが接触すると誘爆して撃墜することができます。 上手に狙えば誘爆の連鎖が発生して、1発の迎撃ミサイルで複数のICBMを撃墜することも可能です。
ICBMの攻撃が一定数終わると、ステージクリアとなって、残った迎撃ミサイルと都市の数に応じてボーナスポイントが入ります。 ICBMは途中で分裂するものもあったり、また 画面を通過する爆撃機や Killer Satellite もミサイルを撃って来ます。 ステージが進むと、ICBMのスピードが速くなり、迎撃ミサイルの爆発円を回避する Smart Missile も登場します。
ステージクリアしても、破壊された都市は復活しません。 残った都市で、次のステージが始まります。 全ての都市が破壊されると "THE END"(ゲームオーバー)です。
3つの基地にはそれぞれ10発の撃墜ミサイルがあり、撃ちつくすとステージが終わるまで見ているだけしかできません。 残りミサイルがあったとしても、ICBMがミサイル基地に直撃すると、基地は破壊されて撃てなくなってしまいます。 プレイヤーの残弾がなくなると、ゲームは早送りとなり、ステージ終了までピッチが上がって進行するのがユニークです。 早送りの映像の中、都市にICBMが着弾しないよう、プレイヤーは念じることしかできません。 都市が運良く生き残れば、次のステージに進むことができます。
10,000点ごとに、都市が1つ復活します。

STRATEGY

Missile Command - THE END
30発という限られた弾数でプレイするのが、最大の特徴です。 なるべく迎撃ミサイルを節約してプレイするよう心がけましょう。
敵ミサイルが分裂すると、撃破するために迎撃ミサイルを余計に消耗することになります。 爆撃機や Killer Satellite の撃つミサイルは必ず分裂しますので、ミサイルを撃つ前に撃破しましょう。 面が進むにつれて、1ステージあたりのICBMの数が増えていきますので、コースを予測して、なるべく誘爆が発生する箇所に迎撃ミサイルを置いていく必要があります。
都市が破壊されてしまったら、そこに向かって落ちていくミサイルは無視して構いません。
突き詰めると、攻撃パターンを覚えて、慌てず最低限の手数でプレイをしていくゲームとなります。

IMPRESSION

Missile Command - 核の空
グラフィックの美しさが光るゲームです。 「昔の割には美しい」のではなく、「絵」として今見ても美しいと思います。 ゲームは面クリアをしていくと、カラーチェンジをしていきます。 とはいえ、難しいゲームであったので、私は最初の「背景が黒い」面しか知りませんでした。 9面を超えると、背景は2面ごとにブルー → シアン → マゼンタ → イエロー → ホワイト → レッドと変わっていきます。 ハードの制約で、この色しか出なかったからでしょうが、ここまで大胆なカラーチェンジをしているのは、意図があるはずです。 おそらく、面が進むにつれて、世界が燃えて放射能に冒されていく…というような「恐怖」を表現しかったのではないかと思います。
ゲームオーバー時には "THE END" という文字が、画面いっぱいの爆炎の中に浮かび上がり、そして真っ赤に塗りつぶされていきます。 核戦争が予見された時代が感じ取られます。
このゲームは映画「ターミネーター2」(1991)でも、 "Judgement Day" を暗示させるアイテムとして登場しています。

APPENDIX

Scud vs Patriot
作者は Dave Theurer 氏。 Midway社製「Galaxian」に対抗するために開発されたそうです。 アイデアの元ネタは、「Missile Radar」(Nutting and Associates:1973) というエレメカゲームでした。 当初は、米国のマップを表示したり、レーダーや潜水艦を登場させるといったアイデアもありましたが、複雑になるという理由で全てボツになったそうです。
Dave Theurer 氏 は「Tempest」(Atari:1981)、そして世界初のポリゴンゲーム「I,Robot」(Atari:1981)の作者でもあります。
「Missile Command」は様々なハードに移植されていますが、中でもAtari800版は評価が高いようです。 ミサイル基地は中央1箇所に変更されていますが、迎撃ミサイルの数は30発なのは変わりません。 また、SE はオリジナルと同じものを使用し、ジョイスティックで遊んでも十分に楽しめます。 基地が1つになったのは「ボタン3つ」のコントローラーがなかったからだと思われます。
2007年にはXbox Liveで非常に美しいグラフィックとなった「Missile Command」が配信されていますが、私は未プレイです。 しかし、Xbox版よりも、オリジナル版のグラフィック方に、迫力を感じてしまいます。 湾岸戦争時のScudミサイルを迎撃するPatriotミサイルの映像は、まさにオリジナルの「Missile Command」の映像でありました。

タイトル
Missile Command
発表年
1980年
作者
Dave Theurer
プラットフォーム
Arcade
パブリッシャー
Atari
ページ上部へ戻る