#009 - Snake Byte2008-05-11

禁断の果実を喰らう蛇

Snake Byte - タイトル画面
「Snake Byte」(Sirius Software:1981)は、非常にシンプルで中毒性の高いゲームです。 ヘビを操作して、リンゴを食べます。 AppleII用のゲームだからリンゴを食べるのか、と思っていましたが、聖書の「禁断の果実(apple)と蛇」にかけていたことに今になって気付きました。 …深読みかもしれませんが。

HOW TO PLAY

Snake Byte - 画面説明
プレイヤーはヘビを操作します。 ヘビは常に動いていて止まりません。 [I][J][K][M]で上下左右に向きを変えます。 もしくはカーソルの[←][→]で、ヘビの視点で左右に曲がります。 例えば、ヘビが画面の上から下に向かって進んでいるとき[→]を押すと、画面の左に向かってターンします(ヘビの視点では右折したわけです)。 続いて[→]を押すと、画面の上に向かってターンします。 一見複雑ですが、カーソルキーでの操作の方がプレイしやすいです。 壁や自分の体に頭がぶつかってしまうとヘビは死んでしまいます。
画面にはリンゴが1つ登場するので、制限時間内に食べなくてはいけません。 出現位置はランダムです。 制限時間は画面左右のタイマーバーで示されます。 リンゴを食べると、制限時間がリセットされ、次のリンゴが現れます。 リンゴを食べるごとにヘビの体は伸び、移動速度も速くなっていきます。 壁を避けつつ、さらに自分の体も避けつつリンゴを食べていきます。 10個のリンゴを食べると、画面上部に出口が現れます。 そこから脱出すると次のステージ(LEVEL)に進みます。 次のステージ開始時には、ヘビの体は最も短い状態に戻ります。 全28面で、ステージが進むごとにマップは複雑になっていきます。
ゲーム開始時に「HOW MANY PLUMS? (0-2)」と聞かれます。 プラムは画面の中をバウンドするボールで、これに頭がぶつかっても、ヘビは死んでしまいます。 プラムの数が多いほど、リンゴを食べたときのスコアが高くなります。
ヘビは最初3匹いて、ステージをクリアするごとに1匹追加されます。 ヘビが全滅するとゲームオーバーです。

STRATEGY

Snake Byte - 体を折りたたみつつ移動
タイマーバーが上に達するたびに、画面にリンゴが3個追加されてしまいます。 ノルマも3個追加されてしまいます。 そのため制限時間内に確実にリンゴを食べていく必要があります。
リンゴは小さいので、「このまま進んでいたら食べられる」と思っていても、近づいたときに初めて同じライン上ではないことが分かることがあります。 そういうときは小刻みにターンをしてラインの調整をします。
体が長くなると、自分の体を避けるルートも考えてプレイする必要があります。 細かなターンを繰り返して、自分の体を折りたたみつつリンゴを目指すという技も有効です(このテクニックはデモ画面でも紹介されています)。
…とは言え、28面をクリアするは大変難しいゲームです。 そのため、面セレクト機能を追加したチート版(改造版)も出回っていたようです。

IMPRESSION

Snake Byte - 全ステージ
単純なゲームなのに、ついつい何度も遊んでしまいます。 リンゴを食べるときの「グワワッ」というSEが効果的で、残り時間ギリギリでリンゴを食べてその音を聞くと「やった!」と感じます。 リンゴを食べるたびに体が伸び、面の後半になると自然に難しくなっていく、というルールも上手いと思います。 ただし、遊んでいると面がクリアできるか否かが重要で、スコアには全く興味がなくなります。 そのためプラムをわざわざONにしてプレイする気にはなれません。
また、このゲームにはコンティニューがありません(この時代のゲームにはまだコンティニューの概念がありませんでした)。 後半のステージは非常にシビアな操作を強いるものが多いので、コンティニューなしでプレイするにはつらいところです。 チート版が当時開発されたのも納得です。
「難しいからつまらない」のではなく、「チート版を使ってでも遊びたくなる」魅力がこのゲームにはあります。
今回私はエミューレーターのState Save(状態保存)機能を使ってプレイしました。 全ステージのマップをご紹介します。

APPENDIX

Blockade
「Blockade」(Gremlin:1976) という2人対戦ゲームがありました。 これは、壁を描きながら進んで、相手を壁にぶつけるというゲームで、映画「TRON」のライトサイクル(このブログのタイトルイメージ)のモチーフとなったものです。 「Snake Byte」は「Blockade」を1人用に上手く改良したゲームのようにも見えます。 細かな話ですが、「Bite(咬む)」ではなくコンピューター用語の「Byte」を使っている所に80年代を感じます。
「ヘビ」を題材としたゲームは、この時代 多くありました。 他の「ヘビゲー」も今後紹介していきたいと思います。

Chip's Challenge
作者の Chuck Sommerville 氏は、多くのゲームを手掛けられていますが、中でもAtari Lynx用ゲーム「Chip's Challenge」(Epyx:1989)が有名です。 このゲームも面クリア型のパズルゲームで、現在も熱狂的なファンがいるようです。 Chuck Sommerville 氏の写真とインタビュー記事はこちらのページでご覧いただけます。

タイトル
Snake Byte
発表年
1981年
作者
Chuck Sommerville
プラットフォーム
AppleII, Atart800
パブリッシャー
Sirius Software
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